こんにちは。
IB生専門のオンライン個別塾「EDUBAL Academy」です。
多くのIB生や保護者の方のご相談に乗っていると、
IB初心者によくある勘違いがいくつかあることに気づきました。
何を隠そう、実は私自身もしていた勘違いの数々。
本記事では、そんなIB初心者だった頃の自分が
勘違いしていた「IB生の大学受験」について取り上げます。
勘違いその1:IBは、大学受験のために受験する統一試験である
恥ずかしながら、私は、しょっぱなから盛大な勘違いをしておりました……。
皆さんもご存じの通り、IBは教育プログラムの一つ。試験の名前ではありません。
私がIBを試験の名前だと思い込んでいた理由は、大学入試の募集要項の
「統一試験」の欄に、SATと並んでIBが書かれているのを目にしたからです。
「出願書類の一つとして、SATやIBの試験結果の提出が必要。
ということは、IBって試験の名前なんだ」と早とちりしてしまったというわけ。
正しくは、
IBは、全世界共通の教育プログラムの一つ。
PYP、MYP、DPの3つの課程に分かれていて、
DPでは、学校での2年間の学びの最後に最終試験(final exam)があります。
一方のSATは、主にアメリカの大学進学を目指す高校生向けの統一試験。
自身が学校で受けている授業内容に関係なく、受験することができます。
勘違いその2:IBの最終試験は1回しか受けられない
所定の手続きを踏めば、IBの最終試験は再度、受験することができます。
IBの最終試験は、年に2回、5月と11月に実施されており、一般的に
欧米系のインター校は5月、日本の一条校や南半球の現地校は11月に試験が行われます。
5月に試験を受けた生徒が再受験する際は、早くて同じ年の11月になるということです。
ただ、再受験する際の注意点も……。
母校で再受験するのが最もスムーズですが、5月試験の学校が
再受験の生徒のために11月にも試験を実施してくれるとは限りません。
残念ながら母校で受験できない場合は、他のIB校に問い合わせることになります。
運良く試験会場がすぐに見つかる方もいらっしゃいますが、
なかなか見つからず苦労する方も少なくないので、ご注意ください。
勘違いその3:IB生はIB入試で国内大学を受験する
これは決して間違いではありませんが、少し注意が必要です。
国際バカロレア入試(IB入試)は、IB生だけが受験できる特別な入試形式。
書類審査と面接で合否が決まることが多いため、
受験生にとって負担が少なく、ありがたいですよね。
しかし、国内大学の受験でIB入試を利用したIB生の割合は、
全体で見ると、実はそれほど多くありません。
それは、IB入試を実施している大学・学部が少ないためです。
あいにく、自分の志望大学・学部がIB入試を実施していないこともよくあります。
IB入試をやっていないということは、私はこの大学に行けないってこと?
と不安に思われた方、大丈夫です。
IB入試のない大学でも、総合型選抜入試や帰国生入試で受験できますよ。
「IB生=IB入試」と思ってしまいがちですが、
別の入試形式もあることを覚えておいてください。
※国内のIB校出身者は、帰国生入試の出願資格を満たさないケースがあります。
以上、私がIB初心者だったときに勘違いしていたことでした。
本記事が、少しでも皆さんのお役に立てばうれしいです。